高校紹介

日本体育大学荏原高等学校は、東京都大田区に所在する私立高等学校です。2019 年度には、日本教育工学 協会(JAET)が「教科指導における ICT 活用」「情報教育」「校務の情報化」に積極的に取り組んでいると認定する学校情報化優良校に、2021 年度にはその中でも特に優れた取り組みを行っている学校である学 校情報化先進校に認定されました。教職員と生徒は1人1台 iPadを持っており、授業、部活動、委員会など様々な場面でiPadを使用しています。 

教室でのKahoot!の活用

私が無料アカウントでKahoot!を使い始めた時期は、2018年頃です。当時は授業の最後に確認テストのような形で4択問題や○×問題を出題していました。出題する問題自体は小テストやワークと同じにもかかわらず、生徒は正解すると自分のニックネームがディスプレイに映し出されるのが楽しいようで「今日もKahoot!やりますか?!」「今日は絶対1番になる!」と以前より積極的に授業に臨むようになりました。普段は物静かな生徒たちも画面をよく見るために前の席に移動するなど、クラス全体の授業参加度が上がるように感じます。 

ディスプレイに名前の載らない生徒たちのやる気も維持するのに欠かせないのがダブルポイント問題 の設定です。複数回答などの難問を用意し、正解すれば2倍ポイントがもらえるよう設定しています。 このことでディスプレイに名前が載らない6位以下の生徒たちには逆転勝利のチャンスが生まれて、や る気に火がつくようです。 

有料のEDUアカウントに切り替えれば問題形式のバリエーションが増え,より大人数でプレイできる ようになるため,2021年に学校でEDUライセンスを購入しました。このことで従来の2択、4択問題だけでなく、並べ替え問題や答えを入力する問題も作れるようになったことは私達教員にとって喜ばしいことでした。例えば並べ替え問題機能を使えば、英語の授業では語句を並べ替えて英文を作らせたり、日本史や世界史の授業では出来事が起こった順に並べ替えさせたりすることができます。 

家庭学習でも Kahoot! 

kahootの割り当て機能を使えば生徒が自分の好きな時間にいつでも問題に取り組めるので,家庭学習を促すことができて助かっています。定期テスト前などに今まで授業で使った Kahoot!を課題として Google  Classroomで共有することができるので、生徒は通学電車の中や自宅でiPadを開き,気軽に授業内容の 復習ができると言います。最近はこの課題を送らないと、生徒に「まだKahoot!は送られてこな いのですか」と急かされるようになりました。 

レポート機能を使えば生徒が課題に取り組んだ回数や成績が表示されるため,教員が家庭学習の量と質を把握することができます。配信後何も取り組んだ形跡のない生徒にはメールで連絡を取ったり、授業で顔を合わせた際に声を掛けたりして家庭学習を促すことができるため、いわゆる課題の投げっぱなしにはなりません。 

文化祭でも Kahoot!を活用 

本校ではオンライン文化祭でKahoot!を使ったクイズ大会を行いました。このコロナ禍で来校型の文化 祭は開催できなくなってしまいましたが、体育館で行われる演技や催しを Zoom で各教室に配信する形 のオンライン文化祭を行うことができました。その催し物の一つとしてクラス対抗のクイズ大会があり、生徒たちは大いに盛り上がっていました。学校や先生に関するクイズがKahoot!で出題され、学級委員がクラス名でログインし、クラス全員で協力して答えを導いていました。勉強に限らず、テレビのクイズ番組のように早押しクイズを楽しめるところがKahoot!の魅力だと思います。